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2020/01/28 00:00


私は調理道具で木製品と聞くと、「扱いつらいのでは」や「カビなどが出やすいのでは」と15ccを使うまでは思っていました。
そう思っていた理由は木製品の使い方がよくわからないからでした。
しかし、15ccを使用し木製品の使い方を知ることで、日常で木製品が使いやすくなりました。

そこで、日常の調理道具で木製があったら知っていただきたい事を下記にまとめました。
※この方法は木製調理道具で無塗装やオイル仕上げ品での方法になります。塗装(ウレタン塗装、漆塗り)されている木製も多くございますのでご注意ください。



①使う前には軽く水分を含ませ軽く拭いてから使用するとよい。
これは、まな板の使い方と同じです。木が水分を吸うことで繊維が膨張し色移りを抑える働きがあります。また、後の洗浄も楽になります。15ccの特性ですが大匙、小匙部分を測る時に水分を含んだ方が表面張力が起こりにくくなり計りやすくなります。


②使用後は水につけっぱなしにせず、洗浄はタワシ(金タワシはNG)で水、ぬるま湯のこすり洗いと、汚れや、肉や魚などの使用時などは薄めた中性洗剤を使い良く洗い、すすぎます。
木の中には沢山の導管(導管とは植物ではよく見る養分や水分を引き上げる管の事)があります。使用後は水につけっぱなしにすると雑菌が木の奥に入ることになりカビの原因になります。洗浄時にはタワシ(金タワシはNG)でこすり洗いをするとよく汚れが落ちますよ。
(食器洗浄器、食器乾燥機、電子レンジはご使用できません。割れの原因になります。)


③洗浄後は、水分をしっかりとふき取り、風通しの良い日陰で立てて、しっかり乾かす。
水分をしっかりとふき取り、風通しの良い日陰で立てて、しっかりと乾かすのがポイントです。導管の方向に立てて乾かすと乾きが早くカビの防止になります。
(食洗器や乾燥機のご使用はNGです。急激な変化は割れや反りを起こしますので)


④よく使い、かたずける時は食器棚にはできるだけしまわない。
常に使うことが木製品を長く使うコツです。しかし、長く使わない場合でも食器棚には、できるだけ入れないほうがいいです。その理由は木内部に水分などが残っている状態でしまう可能性がありカビが発生しやすいからです。
立てかけて空気の対流があるほうが15ccには向いています。


⑤スプーン形状の外周や表面の毛羽立ちが目立ちだしたらメンテナンスを行う。
毛羽立ちが目立ちだしたら木肌のはがれなどが起こりますのでメンテナンスをすることをお勧めます。
メンテナンスのやり方は別記事になっていますのでこちらを参考にしてください。



おまけ:色々な料理をする日常で色の濃い食材や匂いが強い料理をすると木製品は多少は色や匂いが残ります。
最初は私もショックでしたが、使い続けると色も落ち着き、匂いも薄くなります。使う人によっては片方や先端が少し削れてきたりして、よりその人の使いやすい状態に変化してきます。それが木製のいいところでもあります。
毛羽立ちが目立つようでしたら⑤のメンテナンスをおこない、日々様々な調理にご使用して15ccを育てる感じを楽しんでいただけたら嬉しいです。


最後に、いつも使う調理道具ですので、上記を気にかけてあげることで長く使え、より扱いやすくなります。
初めて木製品を使用する時は慣れずにドキドキしてしまうのですが、最初は試しに1週間ほどしっかりと使い続けると扱い方のコツもつかめると思います。
そして、長く使えば使うほど、色も変化し、より手に馴染み愛着もわきますよ。
是非試してみてくださいね。